2019年2月23日土曜日

東京百景54「京王線仙川」

 私が1991年秋から1993年2月まで住んでいた調布市入間町のワンルームマンション、20分強歩くが最寄りの駅といえば仙川だった。

 調布市入間町は駅の南側になるが、駅の北側の住宅街に職場の先輩が住んでいた。YAMAHAの音楽ディレクターだったという経歴の持ち主で、仕事中手の空いている時には、経験に基づく音楽論や音楽的嗜好や過去の楽しい思い出などを聞かせていただいた。

 この方は音楽だけでなく、スキーやテニス、フィッシングにカヌー等多くの趣味を持っておられて、私がテニスを始めるようになったのもこの方の影響かと思われる。

 多分1992年の夏だと思うのだが、お互いが休みの日の先輩のお宅を訪ねて、その足で多摩川にカヌーをやりに行ったことがあった。

 随分記憶が曖昧になっているのだが、先輩宅を訪れたのは、そこから一緒にカヌーを運ぶためだ。かといって仙川駅から京王線で聖蹟桜ヶ丘まで移動したから電車にのる大きさだ。そう、河原に行って組み立てたんだ。折りたたんであったのだ……。

 数時間川を下ったわけだが、浅瀬が多くて手で運んで移動した記憶と天気が良かったこと、調子が上がってきていた時に河原にいる悪ガキに罵声を(聞こえなかったが)浴びせられたり、石を投げられたり(届かないくらいは離れていたか……)したことくらいの記憶しか残っていない。

 下流にある京王多摩川駅から帰路につくわけだが、京王線ならではだと妙に納得したことを今になって思い出した。