2013年9月9日月曜日

東京百景43「武蔵小金井」

これまた仕事の話である。
それも東京百景42の「代々木」の11年前の話だ。

1990年、入社して4年目の某眼鏡店、その年から店長代行を任されることになり、デビューしたのが武蔵小金井だった。この店オープンは確か1989年だったんじゃないかな。1987年府中、1988年調布、その次だったと記憶する。

だから店もまだ新しい。
私が代行をしたときの店長は、S間さん……。この方には、お世話になりっぱなしだった。この方は、眼鏡店の店長の後、カラオケ店の店長、配送班(工場と店舗の連絡)、と一つの会社の中で転々としながら、今ではシステム管理というコンピュータ関係の中枢にいらっしゃるのである。

訳あって、この店の店長が一時不在となった。
私の他にもう一人代行がいて、K垣さんというのだが、交替で勤務する事になった。

運が悪いのは私で……夏祭りのある日。
当時は、まだ屋台と言えば、素性の良くない人たちもいたのだ。
店は夕方19:30までの営業だが、18:00をまわった頃、おもむろに金魚すくいがショーウインドーの前で作業を始めて……。

私もまだ血気盛んというか正義感に溢れていたというか、文句を言いに行ったのだ。
金魚すくい担当者は、唖然とした顔をしていた。そして助けを求める視線で、斜め前方のお好み焼きの方を見る。

お好み焼きの親父は多分その頃40歳前後の荒々しい感じの男で、すぐに駆けつけて言った。
「何文句付けてんだよお!」
相手の勢いに押されながらも踏ん張った。
「こっちも商売なんで……(汗、汗……)」

「良いようにしといてやるよ!」
彼は私を睨め付けながら、そう言って、金魚すくい担当者に指示を出した。

何とか言い分は通ったが、後味は悪かった。
見れば、お好み焼きオヤジには小指がなかった。

まあ、そんな話だ。後日談があるけど、それはまた別の機会で!!



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