2012年1月18日水曜日

SOVIEL(ソビエル)


SOVIEL(ソビエル)
2011年
生まれた時から何気ない風景
丘の上にSOVIEL、それは建っていた
まるで自然の様、理由さえ分からず
丘の上にSOVIEL、それはそこにあった

学校を出て、就職して、
結婚して、子供生まれる頃には
丘の上にSOVIEL、それはいつしか
街のランドマークと讃えられてた

いつの頃からか、分かりはじめた仕組みを
丘の上にSOVIEL、あいつにぶつけても
偉い人はみんな声を合わせて答える
丘の上にSOVIEL、あいつは友達と

時は流れてみんな忘れて
気になるのは、地位や名誉とか
丘の上にSOVIEL、あいつも同じ
どれだけ収入をあげられるかばかり

いつもと変わらぬ午後に突然起こった
地震と津波が街を襲った
丘の上にSOVIELあいつは
犠牲者の振りをして
見えない毒をたくさんばらまいた

生まれた時から育ってきた街は
がれきが除かれてかたずいたとて
青い海も昔と変わらないようだけど
丘の上にSOVIEL、それは偽善だ
丘の上にSOVIEL、それは悪魔だ
丘の上にSOVIEL、誰も望まない
丘の上にSOVIEL……
 前作「ATOMIC BLUE」に引き続き、原発に疑問を投げかけようという曲だ。頭ごなしに反対というわけではないが、事が起こった時に停めるすべがないというのは、やっぱり欠格品ではなかろうか?素直に危ないという気持ちを持って何が悪いのだ。原発という利権に群がる人々の陰謀が渦を巻いているような気がしてならない。
 こわいのは、この年になるまで原発の事など意識してこなかったということだ。いつの間にかあった、のだ。
 それに同じ震災の被害者の振りをしているが、まき散らした事を少しでも隠そうとしたり、まき散らした物になんの責任も持たなかったり、世界共通の資産であるところの海に未だに高濃度の汚染水を垂れ流しているのは、人間としてどうなのだ。悪いという気持ちはないのか?
 それにしても原爆が落とされた日本に、原爆を落としたアメリカが原子力を売りに来るなんて、誰が考えただろう?「平和利用」という触れ込みにまんまと騙されたのだ。そして、偶然だとは思いたいが、手塚アニメの「アトム」は、原子力のイメージアップにかなり繋がっていないだろうか?ジム・キャリー主演映画の「トゥルーマン・ショー」のように日本人全員がトゥルーマンで、アメリカという国が作った撮影セットの国をさも本当の国のように思って、飼いならされているだけではないのか?
これは 星空文庫TOKYO EARLY 3 YEARS −1982年− を参照いただければと思います。まあ、かいつまんで言うとアマチュアロックバンドの名前です。

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