2011年12月12日月曜日

東京百景23「中野区中野総合病院」

1997年、4月にわけあって中野区に引っ越してきた。望んだものではないがしょうがなかった。

その年の秋頃と思われるが、謎の湿疹に襲われた。初めて経験したのだが、手のひらやふとももに出来るのだ。特に悪い遊びをした記憶もなかった。考えられるのは、青梅街道脇の居酒屋で食べた「バイ貝」!アレルギーなどなかったと思うが、たまたま日にちの経った代物だったのか?

それ以外は、特に熱が出る訳でもなく、いたって元気なので、仕事も出てたし、普通に日常をこなしてた。まあ市販の塗り薬をつけたりはしていた。

本来なら、ひどい段階で行くべきなのに、治りかけの頃、念のために中野総合病院へ自転車で行った。

皮膚科を受診した訳だが、名前を呼ばれて診察室へ入ると、予想を覆して若い女性、それもけっこう可愛い!先生なのだ。私は借りてきた猫のように、言われた通り大人しく椅子に座り、恥ずかしながら、身体の状況を説明する。
「そうですか。じゃあ、ズボン降ろして下さい」
「ええっ!」(そ、そんなあ、女性からですか?積極的!などと思考が迷走……)
「どうぞ!」
「えっ、いいんですか?」(恥ずかしいじゃ、ないですかー!)
「ええ、大丈夫ですから……」(超冷静!)

覚悟を決めて、ズボンを降ろした。表情を変えず、私の股間、いや太ももだろうなああ、ハハ、それを見つめてデスクに向かい直し、カルテに記入する。もちろんそれだけの話だ。

多分医者に行ったら自分より年下で……という経験をした最初だったのでは……。

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