2013年10月10日木曜日

故郷富山に戻って1年……なぜ仕事が続かないか - ⑾

さあ、予告通り「除雪作業事件」(事件じゃない)で!

10月下旬から働き始め、11月末には初任給、12月21日には正社員に昇格。
一見順風満帆のようだが、私の心の中ではこのまま正社員になっていいものか……そんな不安が渦を巻いていた。

なんとなく店舗の一員としての存在意義も感じつつあったが、実はボディブローのようにじわじわ効き始めていたことが一つ……それは時間に関するルーズさだった。

休憩時間の有無、残業時間の管理、ミーティング、会議……どれもが不安要因だった。

一日の労働時間は9時から18時で1時間休憩だから、8時間……ならいいが。

朝は、開店準備があるので8時には出勤する。昼食は30分で切り上げ、休憩は取れない事がほとんど……18時に帰れるかと思えば、誰も「お疲れさま」とは言わない。また来客中の場合は帰れない雰囲気が漂う。自分が担当でなくてもだ。

日曜日は、朝ミーティングがあるので7時半、月に一度の社長参加朝礼は朝7時に出勤……しなければならない。残業代は付かない。ちなみにその日休日の者も社長朝礼だけ参加して帰ってゆく。残業代は付かない。

さああ、いよいよ雪が降る!

それも社長朝礼の前日から激しく降る。
一面雪景色の中、運転もたいへんだ。ちなみに車通勤だ!路面が凍っている!
出勤も一苦労だ。
社長朝礼に間に合うように少し早めの6時半に出る。通常は15分程度だが……。

車に乗り込む直前に夜中にメールが届いていた。
店長からだった。
「明朝は、かなりの降雪が予想されるので6時から除雪作業をして、社長が来る7時には入り口から駐車場までをきれいにしておきます」

な、な、なんだって!!

確かに私は7時前に着いたが、すでに他のメンバーは作業着を着込んで除雪をしていた。その姿は神々しく見えた。無償の行為だ!本当に良い奴らだ!

しかし……それは違う、それは本当に恐るべし、カルト集団だ!

私は、ワーファリンという薬を飲んでいるせいで出血しやすい。重労働した時に内出血の痣が出来る。引越作業でも出来たし、この除雪作業でも出来た。

私は、辞めるべきだと思った。付いていけないと思った。だからその痣を利用する事にした。私は、会社に意見書を出した。今後正社員としてやっていくにしても除雪作業は出来ません。休憩時間はきちんと下さい。危険を伴う高所での清掃は免除して下さい。そんな内容だった。これで私は試用期間満了で退職出来ると思った。

ところが……そうは行かなかった。引き止めに合い、うかつにも喜んでしまったからだった!



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