2013年10月8日火曜日

故郷富山に戻って1年……なぜ仕事が続かないか - ⑼

30年ぶりに富山に帰郷。1年4ヶ月ぶりに就職。

(もう何回も繰り返し、少々しつこいか)

さて、入社して1ヶ月過ぎた頃、気心も知れてきて、何となく自分自身の居場所を見つけたような気がしていた。

2回目の全体集会が近づいてきていたが、この時はメガネブローチはもちろん、スーツの胸ポケットを飾るハンカチーフも自前を用意していたし(ハンカチーフだけはなぜか3枚支給された。これは退職時に返却をさせられるので、紛失してはいけない←退職時の返却物に書いてあった!恐るべし)、とにかく会社の1員という自覚も生まれていた。

11月30日、月末は小売店に取っては、前年比や売上目標との決戦を締めくくる最後の日。別に恩を売るつもりはないが、売上に協力すべくメガネを購入することにした。

これはすべて前職場との比較になるのだが、総じて値段が高い。社員割引だって高い。また前職の場合、業務用メガネという特別待遇で、数年に1度だが無料で作れた(今はわからないが……入社した頃は1年1回だった)。

社員とはいえ、購入すれば顧客だというのは、前職では常識だったと思う。
具体的に言うと、お金を出して買ったメガネは、当然出来上がったものが手元に届くと考える。

月が変わって12月、昨日のメガネを購入したときの店長の笑顔は消えている。
要は、自分が買ったメガネだから、工程管理をしなければいけないのだ。
レンズは自分でコンピューターオンラインで発注、注文票とフレームをレンズ待ちの棚に仕舞っておかなければならないのだった。

数日後、レンズが入荷したことが分ったが誰も何も言わないのだ。
これも要は、自分で加工しろというのだ。
前職では分業体勢だったので、加工など出来ないし、「して下さい」と言える雰囲気ではない。たとえ思ってなくても、「加工の特訓しますからねえ。1ヶ月後にはおニューのメガネをかけますね!」と強がってみせるが、なんだか悔しい。

ちょうどこの頃、私の試用期間が12月20日で終了し、12月21日からは正社員だという通知をいただいた。

嬉しさ半分、恐さ半分!

まだ試用でいいんじゃないか、この会社に引き込まれても良い事がなさそうだ。

悶々とした日々を過ごすうちに冬は急激に速度を増し、それこそ30年ぶりに富山の雪を体験する。

私のその後を決定づけた除雪作業が始まる! 次回!

0 件のコメント:

コメントを投稿