昨年2012年夏に富山に戻ってきて……
ハローワークでやっと見つけて就職出来た眼鏡店に、10月20日から出勤する事になった。ちょうど1年前だ。
失業期間は、1年4ヶ月と数日。
面接に受かり、就職が決まった喜びで舞い上がっていた。
新しいスーツを新調したり、勤めるべき店舗の下見をしたり……出勤するまでに買いそろえるものを準備していた。
本当はこの時点で気づかなければいけなかったのだが……。
通常仕事で必要なものは、企業が準備して与えるものだと思う。
もちろん私物として使用することは出来ないが……。
3色ボールペン!
まあ高いものではないし……でも今考えると会社が用意すべきでは……と思う。
とにかくそんな細かい事は気にはならなかった。
ちなみにそれまでの私の能力を確認しておく。
そう、関東に30年、その中でも眼鏡店24年、そこで身につけた事。
1、接客。
コミュニケーション能力だ。相手の言う事を理解し、それに応じた言動をすることだ。
2、視力測定……医者が検眼と呼ぶものだ。接客力を活かしながら、専門知識で応える事だ。
3、販売……メガネのレンズ、フレームの知識が要求される。
4、調整……メガネのかかり具合を直す。
5、店長、副店長としての管理職経験。
主にこの5点が上がるわけだが、これはその東京の眼鏡店が分業体勢を取っていたからで、本来ならメガネの加工なども入らなければならない。
というわけで、新しい職場において上記の5点は活かせるかもしれないが、それ以外はまったく分らず、結局それらを教わっていくために苦労する事になるのだった。
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