2013年10月8日火曜日

故郷富山に戻って1年……なぜ仕事が続かないか - ⑻

さあ加速して行こう!

退職までの流れを見ていこう。

30年ぶりに富山に戻り、1年4ヶ月ぶりに就職した前職と同じメガネの仕事。
会社の方針で接客は、役職の高い店長から……。

新人に出来る事をしていくしかない。

お茶汲みの他には、「送迎」
これは、さすがに東京では考えられない事だ。自宅から店舗まで送り迎えをするのだ。ただし身体の不自由な方や老人が主体で、私はこれも素晴らしいサービスだと思った。

ただ私が友人にそれを語ると、私に賛同するより先に
「事故ったら、どうするの?」
と聴かれた。

確かに人間がする事、事故が起こらないとは限らない。
多分会社自体が保険か何か、入っているだろうなあ……これは確認出来なかった。

それは比較的、私が事故を起こすタイプではなかったからだろうか。
多分上手な方だと思う。タクシードライバーだった父親の遺伝子を持つからなのか。

それに店舗にいて、他のメンバーや顧客の顔色を伺っているよりは外にいる方が気が紛れた。だから「送迎」大好きだった。

偶然にも級友の父親を乗せた事もあった。話の合うおばちゃんが、そのまま私からメガネを買ってくれたこともあった。さすがにその時は、検査、販売をさせてもらったし、私の売上点数に加算された。タクシーでなく店の人間だから、相手も気軽に話をしてくる。自然と意気投合するのも頷ける。

ただし1回肝を冷やした事件があった。余裕があれば、顧客住所を確認し、自分の頭で走行プランを考えるのだが、たいがいは顧客に道を聞きながら送り届ける。
「そこを左ですね」とか「その先公園の前ですね」といった感じだ。

ところがあるおばあちゃん、曲がるべき所で曲がらず、数百メートル過ぎた辺りで突然声を張り上げる。
「ここ、どこ?」
平然を装って、電柱に書いてある住所を伝えても
「さ、わからんちゃ!あんた、私をどこに連れて行く気なんね?」
とまるで、私を犯罪者扱いする。一度店に電話して住所を確認し、地図を見て送り届けるが、この時は恐ろしいと思った。

いくつかトラップはあったが、なんとかやり過ごしていた。
ちなみに車を擦ったり、電柱にぶつけたりするものはいた。
もちろん彼らは、全体集会で、100数人の全社員の前で謝罪である。

恐るべし、カルト集団。
ただし11月末まではその全貌は見えていなかった。

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