2011年11月11日金曜日

サスフォー


サスフォー
2008年作
再生の夢に囚われて
無くした記憶をまさぐる
どこまでも続く砂浜に足跡見つけて振り向く
ストライプのシャツ脱ぎ捨てた肌に
ペイントされた蝶が舞う

喧噪の中で聞こえてる
埋もれたサインに振り向け
流れ行く時はいたずらに間違いを正す事もなく
スロープを滑り金網の向う
歪んだ日常飛び越え

風に揺らいだ頬を擦れる髪
一夏の思い出に
明日のことさえ考えられない
重ねた指先を見る

青い海空と解け合って
沖を行く船に手を振る
唐突に脳裏を掠める記憶の欠片に怯える
スローモーションで時が遡り
底知れぬ絶望に遭う

翳す手のひら眩しさを避ける
仕草さえ幻と
深い記憶の中に刻まれた
裸身の姿に似て

数えきれない夢のリフレインは
果てしなく傷つける
流す涙の意味さえ分からず
さよなら告げる人が
夏と共に消えてゆく
 2002年、今は無きNEXTMUSICに投稿された「夏の邂逅」は、画期的な評判を得たにもかかわらず、サイトは閉鎖されてしまった。WEB上ではこの自身のYou Tubeサイト「Slip! Trip! Strip!」で試聴出来る。
 この曲を元に『小説「夏の邂逅」プロジェクト』も発足して、随所に細かい矛盾点を残しながらも一応完成はした。しかし出来が今一のためさらに推敲中となり、現在も完成には至っていない。
 さて、この「サスフォー」という歌は、2008年「一月一曲プロジェクト」に乗っ取って、7月に7曲目として発表された。タイトルは出だしのコードSUS4であることは、音楽に詳しい方ならすぐにピンとくるであろう。そして歌詞の中身であるが、『小説「夏の邂逅」プロジェクト』の一部が引用されている。
 しかしこの曲の聞き所は、サビのメロディーと多分ボーカルの妙というか、自身お気に入りだったりする。そしてフュージョン張りのギターソロも素人にしては改心の出来ではないかと自負している。 コメント
これは 星空文庫TOKYO EARLY 3 YEARS −1982年− を参照いただければと思います。まあ、かいつまんで言うとアマチュアロックバンドの名前です。

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