2011年11月8日火曜日

サイレント・ライフ


サイレント・ライフ
2008年作
深い悲しみに心奪われて身動きできない
明日が来ることなんて今は気にしたくない
空は変わりゆく…雲が風に運ばれて流れてく
まるで凍えた姿を笑う…悪魔みたいに

だけどいつかは何もなかった
様なふりして現実をこなしてく

風が隙間を吹き抜けてゆく
ハウスダストが舞い上がり器官を襲う
朝を待たずにベッドを降りる
孤独の闇の中に見ている…倒れていく姿を

やわらかな人に誰も癒されて夢に溺れてる
終わりなき覚醒の悪夢は胸を蝕む
夕闇の中で明かりともる部屋の中を覗けば
愛する人達の温もりが伝わる気がして

だけど本当の事は言えずに
ホームシネマに助けを求める

使者が訪れ告げる言葉は
エンドロールを巻き上げて探しつづける
窓は開かれ誘いの声は
特別なものだけを招いて取り込んで果てる

眠れぬ夜に部屋を抜け出し
静かな街を彷徨ってる
夢の彼方に走り去る人…
仮面の中の歪んだ笑顔を

鏡の中で見破る鍵は
ゲームサイトの番人が握りしめてる
朝日が闇を溶かし始める
無理は望まず生きてゆこう
このサイレントライフを

変わらない日々を誰も気まぐれに生きている
走り去る人は消えて時を静かに紡ぐだけ
 2008年4作目の曲、手術後の生活を象徴するタイトルを拝したこの曲は、けしてサイレントではない。許される範囲でどんなにあがきもがこうとも、所詮はこのサイレントライフから逃れられないという現実を比較的非サイレントに表現してみたわけだが、どうだろう。
 これを作った頃はちょうど桜の季節だったか。職場も八重洲から古巣の上野に戻り、上野公園の花見も敢行した。だが桜と言えば、飯田橋から四谷にかけての中央線沿い、というか神田川沿い?かな。それと飛鳥山公園、少し遅れて新宿御苑が、大体自分たちのお気に入りスポットだ。
 10代、20代の頃とはまた桜に対する感覚が変わってきてますね。誰しもそうなんでしょうか。年を取ることのメリットの一つですね。
これは 星空文庫TOKYO EARLY 3 YEARS −1982年− を参照いただければと思います。まあ、かいつまんで言うとアマチュアロックバンドの名前です。

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