2011年11月29日火曜日

巡礼


巡礼
2008年
七夕の夜に仲間に別れを
告げるパーティーで10年も前の
懐メロを歌い酔いつぶれていたーー

地下鉄に乗って帰路についたけれど
アパートの階段昇ることができず
そのまま眠りについてしまったーー

あれはまだ二十歳過ぎの
一人暮らしに慣れはじめた頃
時はいたずらに過ぎ一人彷徨う旅を
巡礼と名付けてる

秋風の中でユートピアを求め
フローリング仕様のワンルームに住んで
友との絆を感じながらもーー

見つけた恋の終着駅に
幻想とは知らず突き進んでいった
何をやっても楽しさがあったーー

あれはまだ30代やっと逢えた喜びの中
時はいたずらに過ぎ一人彷徨う旅を
巡礼と名付けてる

終着点はスタートポイントでしかないと
幻想から覚めた夜の道

温もりを求めて帰路を歩くけれど
鉛を積めた靴の足取りは重く
三叉路を何度も曲がり損ねたーー

あれはまだ40代少し前の孤独の部屋で
タバコに火を付けて見てる煙の中明日が見えた
時はいたずらに過ぎ一人彷徨う旅を
巡礼と名付けてる
この投稿に付けられたラベル「SONGS X-」とは、ALTVENRYが作成した楽曲の内、2007年8月20日の心臓手術を施し、サイボーグ化された記念日以降に書かれた作品を意味する。その中でも2008年は、初頭に「一月に1曲を発表する」という誓いを立てた。なので、この「巡礼」が11曲目だから、11月の作品ということになる。過去の記録を見ると11月23日にアップされている。11月はThe Who の来日公演があったり、祖母の告別式があったり、かなりのハードスケジュールをこなしていて、この曲を発表した時にはすべて片付いてホッとしていたのだ。
 ところがである。12月を待たずして、謎の腹痛に教われる。救急外来に通う事3回、CTスキャン、胃カメラ等を駆使して、腹部に腫瘍が発見されたのは12月の中旬だった。続きはまた次の曲の場で……。この「巡礼」、音楽的には今一の作品なため音源はありませんが、余裕が有ればいずれ……。
これは 星空文庫TOKYO EARLY 3 YEARS −1982年− を参照いただければと思います。まあ、かいつまんで言うとアマチュアロックバンドの名前です。

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